お願いします・・・

一番好きだった町に生まれてから、

あなたに可愛がって貰って、

学校へ行くまでは、

こっちに住んでるから、

両親に連れて行って貰い、

現在の様に高速道路がなかったから、

電車でちょくちょく会いに行き、

小さかったから、

凄く遠いところにあるんだと感じてたので、

こっちにない世界観があって、

一番好きだった町は行く度に毎日が冒険で、

そして、

海が大好きになって、

それでまた目いっぱいあなたに可愛がって貰って・・・。


幼稚園・小学校へ行ってからは、

夏休みの度にあなたに会いに行き、

夏が大好きになって、

帰る時が来たら、

帰りたくなくて泣いて暴れて、

あなたの腕を噛んだ事も・・・。


中学に入り、

なかなか遊びに行けなくなった時も、

電話であなたの元気な声を聞いて安心して、

高校に入って少し経ち、

あなたと同じ様に可愛がってくれたじいちゃんが、

海の向こう(天国)へ逝ってしまったから、

じいちゃんの分まであなたに頑張ってる姿を見て貰おうと決意するも、

夢も半ばで挫折、

ひ孫の顔も見せてあげられず・・・。


専門学校・社会人となり、

白浜へ海好きの友人と毎年5~9月まで時間があれば泳ぎに行き、

火傷レベルの日焼け姿を見て、

あなたはいつも「そがいに日焼けしたら体悪りならよ?」と注意してくれてたのに、

ちっとも守らなかったから、

お陰でトカゲの鱗の様にシミだらけに・・・。


大好きだった町の浜の埋め立て工事が始まり、

素潜りしたり、

泳いだり、

花火したり、

台風が来た時の大波を見たり、

お盆に、

色々と可愛がってもらった親戚等の送り舟を海の向こうへ見送ったりした、

沢山の思い出と共に埋め立てられた事と、

仕事が忙しくなった事もあってなかなか行けなくなり、

あなたに会えなくなっても、

元気でいると聞いて安心してた。


そんな安心感も、

3年前から様子が変わり、

去年秋を過ぎた頃から、

今まで元気にしてるという話を聞けなくなり、

年末には生命に関わる事態にも・・・。

それでも良くなり始めたと聞いて、

ホッとしていたのに、

梅雨に入りだしてからまた悪化・・・。

先日、

かなり悪くなっていると聞いて、

会わないといけないから行くと身内に伝えると、

母と妹も会いたいという事で、

一緒に向かった。

正直、

驚いた・・・。

小さくなってしまい、

ベッドで苦しそうな顔をしてるあなたの姿を見て・・・。

思わず手を握ると、

ここ数日で誰なのか分からなくなってると聞いていたのに、

ふと目を覚まして名前をしっかり呼んで声をかけてくれた。

「なんな? 来てくれたん。 おーきによ~・・・」って。

「晩ご飯、食べて帰りよしよ?」って。

か細い声でそう言うと、

すぅ~っとまた目を瞑って寝てしまった。

苦しいんやね・・・

辛いんやね・・・

しんどいのに助けてあげられない、

何も出来ない、

何も残せなかった不甲斐ない孫でごめんよ・・・。

でも、

また顔見せに行くから!

時間作ってお話ししに行くから!

ずっと生きていてなんて無理は言わない・・・

といっても、

じいちゃんのいる海の向こうへ逝って欲しいなんて微塵も思ってないよ!

本当は間違ってるんだろうけど、

それでも、

あなたに可愛がって貰った凄く大切な思いが詰まった夏には、

せめて、

この夏休みというあなたに沢山会っていたこの季節だけは、

昔の様に、

出来る限り会いに行くから、

名前を呼んで!

お話しして!!

いなくならないで!!!




お願いします!



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